京都上ル下ル

呉服屋の娘のよもやま話

京都人

京都のお姑さん

京都の家で一番恐ろしい存在は、お姑さんである。 今でこそお姑さんと同居することは少なくなったが、ちょっと上の世代だとお姑さんと住んでいる家は珍しくない。そして、そういう家で一番恐ろしい存在は、決まってその家のおばあさんなのだ。 という訳で、…

座持ちの舞妓

「祇園のヌシ」という異名を持つ男性と祇園で飲んだことがある。 ヌシ様は、かれこれ40年祇園で遊びぬいた方である。 その日、二軒目に選んだ元芸妓さんがママをしているバーで、ちょっと面白いことがあった。 「○○さん、このあいだはおおきに、ありがとうご…

高速!おため返し

「おため」という言葉をご存じだろうか。 「おため」とは、京都の贈り物の一つである。 元々は結婚のお祝い金の一割をその場で(!)返金する習慣のことを指す。 そこから転じて、頂き物のお返しも「おためを返す」と表現する。 子供の頃から不思議だったこ…

京都風セールスの断り方

あなたの家にセールスマンがやってきたとする。 あなたには買う気はない。どう断るだろうか? 大抵は「間に合っています」「興味がないので、結構です」と答えることだろう。 京都には、セールスをやわらかーく断る魔法の言葉がある。 「いやぁ主人がおりま…

よそ者に優しい?京都人

意外かもしれないが、京都の人はよそ者に優しい。 特に好むのは、外国人と大学生である。 観光都市である京都はシーズン毎に外国人であふれ、大学の街でもあるので他府県出身の大学生がたくさん住んでいる。 彼らは「外人さん」「学生さん」と呼ばれ、何かと…

京都人はいじわる?

よく「『いけず』って言いますけど、京都の人はいじわるなんですか?」と聞かれる。 「いけず」とは、いじわるという意味の京都弁だ。「京都人のいけず」は全国的に有名らしい。 私が肌で感じる限り「京都人のいけず」はほぼ絶滅した。確かに未だに中高年以…

ペストカップル?東男と京女

昨日(2月10日)の投稿「親が名付けをしない」http://nana5.hatenablog.com/entry/2013/02/10/201633では、名付けをめぐる京都出身の妻と他府県出身の夫との争いを紹介した。 名付けに限らず「京都では○○やから」と主張する京都出身の奥さんと、「いやいや何…