京都上ル下ル

呉服屋の娘のよもやま話

京都とうどん

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京都のうどん屋さんの前を通ると、鰹のおだしのいい匂いがする。

 

関東のうどんが濃口で、関西のうどんが薄味なのはよく知られているが、特に京都のうどん屋さんはおだしがおいしいように思う。

  

京都の人はうどんのことを「おうどん」と呼ぶ。

京都の「おうどん」は、麺は香川に負けるけれども、おだしのおいしさと薬味の香り高さでは際立っている。

  

そんなうどんのメニューにも、地域差があることをご存知だろうか。

  

一般的に「たぬきうどん」は、天かす(揚げ玉)が入ったうどんのことである。

(写真:http://blog-imgs-23.fc2.com/t/a/k/takasannoibaraki/20070815211035.jpg

  

一方、京都の「たぬきうどん」は、うどんの上に刻んだ油揚げをのせ、あんかけをかけたものである。

(写真:http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6d/18/9f43ef8be710760528cf95447a59aa41.jpg

きつねうどんと何が違うの?と言われそうだが、油揚げを刻み、あんかけをかける点が異なる。

  

私は大学生になるまで、「あ〜かいきつねとみどりのたっぬっきっ」というCMでおなじみのマルちゃんの即席めんが理解できなかった。

「なんでたぬきうどんに天ぷらが入ってんのやろう…?」

本当は京都のうどんが特殊なだけであった。

  

最後に京都のおいしいうどん屋さんを紹介する。

 

  • 尾張屋

幼い頃から出前といえば尾張屋さん、というくらい食べ続けている。

「今日は尾張屋でとるよ!」と言われると、大きくなった今でも心踊る。

おだしがおいしいから、おうどんだけでなく、カツ丼や親子丼もおいしいのだ。
http://s.tabelog.com/kyoto/A2602/A260202/26008499/

 

  • 田ごと(下鴨)

「今日のお昼は外で食べよか」という時には必ず「下鴨のおうどんやさんいきたい!」と言う。

うどんもさることながら、田ごとの薬味はなんであんなにおいしいのだろう。

http://s.tabelog.com/kyoto/A2605/A260503/26009318/

 

京都では、ごく普通の街のうどん屋さんが本当においしい。

いつかふらりと立ち寄ってみてほしい。

 

うどんの女 (Feelコミックス)

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